メディニラ(読み)めでぃにら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メディニラ」の意味・わかりやすい解説

メディニラ
めでぃにら
[学] Medinilla magnifica Lindl.

ノボタン科(APG分類:ノボタン科)の低木。フィリピン原産。メディニラの仲間はアジア、アフリカ、ヨーロッパの熱帯に約400種が生え、多くは着生種である。若茎は暗緑色で四稜(しりょう)形。葉は長卵形で対生し、長さ約25センチメートル。茎頂から長さ約30センチメートルの円錐(えんすい)花序が垂れ下がる。花は桃白の5弁花で、径2センチメートル以上。花序の基部に桃色で長さ約10センチメートルの長卵形の包葉を数個つけ、1か月以上も観賞できる。高温多湿でよく育ち、鉢物花木として栽培される。繁殖挿木による。本種マグニフィカのほか、スペキオーサ種やスコルテキニー種などが導入され、栽培されている。

[高林成年 2020年8月20日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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