メンブランフィルター

化学辞典 第2版 「メンブランフィルター」の解説

メンブランフィルター
メンブランフィルター
membrane filter

濾過に使われる濾材の一種.溶液大気中に存在するごく細かい粒子や,微生物などを分離するフィルターをいう.濾材として多孔性の物質(一般に繊維)が使われる.繊維が不規則な網目になっていて,そこに粒子を捕そくするデプスフィルターと,繊維が一定の径の孔をもったもので,その孔を溶媒や大気が通過するとき,孔より大きいものを分離するメンブランフィルターとに大別される.一般に質の高い濾過をするときに,メンブランフィルターを使用する.メンブランフィルターの材質として,酢酸セルロースセルロースエステルテフロンナイロンポリエーテルなどが使用され,また孔径は0.04~0.8 mm のものがある.製薬,醸造,飲料,半導体など,幅広い分野で使われている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む