メンブランフィルター

化学辞典 第2版 「メンブランフィルター」の解説

メンブランフィルター
メンブランフィルター
membrane filter

濾過に使われる濾材の一種.溶液大気中に存在するごく細かい粒子や,微生物などを分離するフィルターをいう.濾材として多孔性の物質(一般に繊維)が使われる.繊維が不規則な網目になっていて,そこに粒子を捕そくするデプスフィルターと,繊維が一定の径の孔をもったもので,その孔を溶媒や大気が通過するとき,孔より大きいものを分離するメンブランフィルターとに大別される.一般に質の高い濾過をするときに,メンブランフィルターを使用する.メンブランフィルターの材質として,酢酸セルロースセルロースエステルテフロンナイロンポリエーテルなどが使用され,また孔径は0.04~0.8 mm のものがある.製薬,醸造,飲料,半導体など,幅広い分野で使われている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「メンブランフィルター」の解説

メンブランフィルター

 膜状ろ過器.菌のろ過などに使う.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android