モール/ラック(読み)もーる/らっく(英語表記)maul/ruck

知恵蔵mini 「モール/ラック」の解説

モール/ラック

ラグビー用語。いずれも両チームが密集してボールを争っている状態で、特定の選手が立ったままボールを保持している場合をモール、ボールが地面にある場合をラックという。モールでは、そのまま相手方ゴールまでなだれ込んでトライを奪うことができる。このように意図的にモールを組んで前進することをドライビングモールという。対してラックは、ボールの保持者がタックルによって倒された際に、その上方で両チームが密集してボールの奪い合いを行うことで起きる。ラックの中では手でボールに触れることはできず、相手を押し返しつつ足でボールを味方側に引き寄せる必要がある。ラックが潰れ、ボールが選手らの下敷きになるなどしてプレーが膠着していると審判が判断した場合は、攻撃側にボールが与えられたうえでスクラムを組んで試合を再開する。

(2019-10-10)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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