ヨークタウンの戦（読み）ヨークタウンのたたかい

改訂新版　世界大百科事典

ヨークタウンの戦 (ヨークタウンのたたかい)

アメリカ独立革命の決着をつけた戦闘。イギリス軍南部方面軍司令官コーンウォリスは，1781年初秋イギリス軍のバージニア進出を図った。しかし頼みとするイギリス艦隊がフランス艦隊に制圧され，イギリス軍はバージニアのヨークタウンにおいて海上のフランス艦隊と陸上のアメリカ軍およびフランス軍に包囲され，約2週間の戦闘の末，10月19日コーンウォリスはアメリカ軍総司令官ワシントンに降伏する。ここに独立革命は事実上終了した。
執筆者：斎藤 真

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

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ヨークタウンの戦【ヨークタウンのたたかい】

アメリカ独立革命中の1781年ヨークタウンで行われ独立革命の決着をつけた戦い。ジョージア，サウス・カロライナから北上したコーンウォリス率いる英軍の主力を米仏連合軍が包囲，降伏させた。そのため英国は武力により植民地を屈服させることを断念。
→関連項目ヨークタウン

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世界大百科事典（旧版）内のヨークタウンの戦の言及

【アメリカ独立革命】より

…7月には英仏は正式に開戦する。かくして独立戦争は七年戦争に続く英仏の世界大の抗争の一環として戦われることになり，事実ヨークタウンの戦において，陸･海のフランス軍兵力が，81年10月のイギリス将軍コーンウォリスの降伏，したがって独立戦争の終了に大きな役割を果たすことになった。イギリス軍が大西洋を越えて未知の大陸でその住民である植民地人と戦うことの戦略的不利，より強大な相手としてのフランス軍とのヨーロッパにおける対峙，そして国内世論の変化などを背景に，イギリス政府も早期単独講和を求め，講和使節として派遣されたフランクリン，J.アダムズなどとパリにおいてひそかに交渉，82年11月予備条約がまとまり，83年9月最終条約がパリにおいて調印された。…

※「ヨークタウンの戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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