ヨーロッパ原子力共同体(EURATOM)(英語表記)European Atomic Energy Community

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

ヨーロッパ原子力共同体(EURATOM)(ヨーロッパげんしりょくきょうどうたい)
European Atomic Energy Community


1957年3月のユーラトム条約にもとづいて58年に設立された委員会。原子力の平和利用や原子力発電の共同開発などを目標とし,一国だけで投資し開発するには困難な分野である核融合,高速炉,船舶用炉に重点が置かれた。当初加盟国は6カ国であったが,67年にヨーロッパ経済共同体(EEC)ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)とともにヨーロッパ共同体(EC)に組織体制が統合され,現在はヨーロッパ連合(EU)に引き継がれている。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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