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ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体 ヨーロッパせきたんてっこうきょうどうたい European Coal and Steel Community; ECSC

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体
ヨーロッパせきたんてっこうきょうどうたい
European Coal and Steel Community; ECSC

ヨーロッパに石炭,鉄鋼の単一共同市場を実現させるために結成された史上初の超国家機構。 1951年のパリ条約に基づきフランス西ドイツイタリアオランダルクセンブルクベルギーの6ヵ国で構成され,本部をルクセンブルクにおき,石炭,鉄鋼の生産,価格,労働条件の管轄を目的とした。

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デジタル大辞泉の解説

ヨーロッパ‐せきたんてっこうきょうどうたい〔‐セキタンテツカウキヨウドウタイ〕【ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体】

イー‐シー‐エス‐シー(ECSC)

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百科事典マイペディアの解説

ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体【ヨーロッパせきたんてっこうきょうどうたい】

European Coal and Steel Communityといい,略称ECSC。1950年のシューマン・プランを基礎に1952年設立。ECSCそのものをシューマン・プランということもある。
→関連項目ユーラトム(EURATOM)ヨーロッパ市場統合

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世界大百科事典 第2版の解説

ヨーロッパせきたんてっこうきょうどうたい【ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体 European Coal and Steel Community】

1951年にフランス,西ドイツ,イタリア,オランダ,ベルギー,ルクセンブルクの6ヵ国の間の条約によって成立した,石炭と鉄鋼の生産と取引についての国際管理機関。発足は52年。ECSCと略称する。当時のフランス外相R.シューマンが提唱者であったため,〈シューマンプラン〉の名でも呼ばれる。ECSCのおもな機能は二つある。一つは,石炭,コークス,鉄鉱石,鉄鋼について,6ヵ国が互いに市場を開放して各国の企業が自由にかつ対等の条件で競争できる共同市場を実現し維持すること,もう一つは,それらの財の需給にアンバランスが生じた場合に市場調整機能を果たすことである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体
よーろっぱせきたんてっこうきょうどうたい
European Coal and Steel Community

略称ECSC。石炭・鉄鋼についての共同市場と共同管理を実現するために設立されたヨーロッパの地域的経済統合機構。2002年7月に消滅。
 1950年5月9日、フランスのシューマン外相は、フランスとドイツの伝統的対立を解消するため、両国の石炭・鉄鋼の全生産を共同機関のもとに置くこと、また他のヨーロッパ諸国の参加を歓迎する旨の提案を行った。これがいわゆるシューマン・プランとよばれるものである。イギリスや北欧諸国はこの提案に消極的であったが、フランス、西ドイツのほか、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクが参加することとなり、1951年4月18日、パリにおいて、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体創設条約(パリ条約)が調印され、翌1952年7月25日に発効した。本部は当初ルクセンブルクに置かれたが、1967年にブリュッセルに移された。
 ECSCは、加盟国間における石炭と鉄鋼の移動に関する関税その他の貿易上の制限の撤廃、生産費と価格の管理、石炭および鉄鋼業の拡張と近代化の達成などを目的としていた。1953年2月には石炭、鉄鉱石、屑鉄(くずてつ)の共同市場、同年5月には鉄鋼の共同市場、1954年8月には特殊鋼の共同市場が発足し、また、域内関税も1958年3月までに全廃され、ECSC設立後、加盟国の石炭および鉄鋼業は急速に発展した。
 このECSCの成功がヨーロッパの経済統合に弾みをつけ、1957年にはECSC加盟6か国によってローマ条約が調印され、翌1958年にヨーロッパ経済共同体(EEC)とヨーロッパ原子力共同体(EURATOM(ユーラトム))が設立された。ECSCの主要機関としては、超国家的性格を有する最高機関のほかに、理事会、総会、司法裁判所の四つが設けられていたが、EEC、EURATOMの発足とともに、総会と司法裁判所はこれら3共同体に共通の機関とされた。さらに1967年には、理事会のほか、最高機関も委員会という名称で3共同体共通の機関として統一されることとなり、それとともに3共同体はヨーロッパ共同体(EC)と総称されることとなった。このように、ECSCはECの成立を先導した機構であるといえる。1993年マーストリヒト条約が発効し、ECはさらに政治的統合を目ざすEU(ヨーロッパ連合)に発展した。
 2002年にパリ条約が失効し、ECSCは消滅した。活動内容はEUに引き継がれている。[横川 新]

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世界大百科事典内のヨーロッパ石炭鉄鋼共同体の言及

【関税同盟】より

…世界経済に大きな影響をもつ関税同盟が発足するのは,第2次大戦後である。1952年には,フランス,西ドイツ,イタリア,オランダ,ベルギー,ルクセンブルクの6ヵ国によって,ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)が設立され,58年までにはECSC内の鉄鋼関税は撤廃され対外関税の調整も完了する。それよりも以前の1948年に,オランダ,ベルギー,ルクセンブルクの3国によって結成された〈ベネルクス関税同盟〉は,58年には〈ベネルクス経済同盟〉に発展していった。…

【国際統合】より

…モネは,連合国によるドイツ占領終了後にドイツ,フランス間紛争の一因となると懸念されていた,ライン地方の炭田および鉄鋼業の管理権の帰属につき,これを独立したヨーロッパの超国家的機関にゆだねることを提案した。この提案はドイツ,フランス,イタリアおよびベネルクス三国に受けいれられ,結局,これら6ヵ国地域内の石炭・鉄鋼の管理を行うヨーロッパ石炭鉄鋼共同体ECSCが1952年に設立された。モネは当初このような超国家的機関が徐々に機能を拡大し,また加盟国も増やすことによって,究極的には連邦主義者のめざしていたような〈ヨーロッパ連邦〉が成立することを期待していた。…

【鉄鋼業】より

…西ドイツ,イタリアなどの敗戦国では,設備の破壊・撤去がなされていたが,1948年以来,マーシャル・プランによりアメリカの新鋭設備が導入され,設備の近代化・更新が進んだ。そして,1952年には,西ドイツ,フランス,イタリア,ベルギー,オランダ,ルクセンブルクの6ヵ国によりヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)が結成され,鉄鉱石,鉄屑,石炭,鉄鋼の域内関税が廃止され,広大な共同市場が開設された。そのもとで,各国の鉄鋼業はそれぞれの形態で集中を進めた。…

【ヨーロッパ共同体】より

…ヨーロッパにおける三つの超国家的な地域統合機構であるヨーロッパ経済共同体(EEC),ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC),およびユーラトム(ヨーロッパ原子力共同体EURATOM)の総称。ECと略称するが,1992年のマーストリヒト条約によって誕生したヨーロッパ連合(EU)の一部となった。…

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