山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
ヨーロッパ共同体(EC)(ヨーロッパきょうどうたい)
European Communities
1967年7月,ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)の最高機関,ヨーロッパ経済共同体(EEC)とヨーロッパ原子力共同体(EURATOM)の委員会の3者が統合,EC委員会を結成し,同時に理事会もEC理事会に一本化されたことにより誕生。当初,フランス,西ドイツ,イタリア,オランダ,ベルギー,ルクセンブルクの6カ国が参加。73年イギリス,アイルランド,デンマーク,81年ギリシア,86年スペイン,ポルトガルが加盟。関税同盟を完成し,同時に共通農業政策(CAP)も始動。87年,単一欧州議定書が発効,EFTA(エフタ)とEEAを形成。93年に発効されたマーストリヒト条約により,ECはEUに発展的に解消された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報