ラカンドン族(読み)ラカンドンぞく(その他表記)Lacandón

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラカンドン族」の意味・わかりやすい解説

ラカンドン族
ラカンドンぞく
Lacandón

メキシコ,チアパス州東部のグアテマラとの国境付近の熱帯雨林に住むマヤ語系の一民族。今日人口は 600人以下で,さらに減少していると推定される。ウスマシンタ水系の流域沿いに農耕狩猟漁労の複合経済生活をおくる。 19世紀後半に製材業者がラカンドンの地に入るまで,他社会から完全に隔絶され,鉄器を知らず石器を用いていた。その後も外界との接触を拒み,中央アメリカでカトリック布教が成功しなかった数少い例であり,古代マヤ族の文化伝統を最もよく保持しているといわれる。近年,製材業のほか,チューインガムの原料となるチクル採集などで森林開発が進められた結果,急速に西洋文化の影響を受けつつある。

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