ラシャペルオーサン人骨(読み)ラシャペルオーサンじんこつ(その他表記)La Chapelle-aux-Saints fossil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラシャペルオーサン人骨」の意味・わかりやすい解説

ラシャペルオーサン人骨
ラシャペルオーサンじんこつ
La Chapelle-aux-Saints fossil

フランス,コレーズ県ラシャペルオーサンで,1908年に発見された化石人骨。保存状態良好の男性成人骨1体分で,ムスティエ文化期の堆積物のある洞窟から発見され,P.M.ブールによって記載された。年代は約6万年前と推定されている。頭骨はがんじょうで低く長く,眼窩上隆起が発達し,上下顎骨が強大で,強く前方に突出し,典型的ネアンデルタール人特徴を表わしている。頭蓋容積は 1600cm3で,現生人類の大きさに匹敵する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android