ラテライト化作用(読み)ラテライトかさよう(その他表記)laterization

最新 地学事典 「ラテライト化作用」の解説

ラテライトかさよう
ラテライト化作用

laterization

かつては,熱帯地方の鉄・アルミニウム酸化物水酸化物に富んだ赤色土壌ラテライト性土壌)が生成する過程に対して用いられたが,今日では,このような土壌生成過程に対しては鉄アルミナ富化作用という用語採用ラテライト作用土壌生成作用を表す用語としては用いられず,プリンサイト日光に照射されて不可逆的に硬化し,ラテライト皮殻が形成される過程に限定して用いられる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラテライト化作用」の意味・わかりやすい解説

ラテライト化作用
ラテライトかさよう
laterization

高温,多湿の熱帯・亜熱帯地方にみられる酸化鉄酸化アルミニウムに富んだ土壌を形成する作用。このような地方では,風化分解作用が激しく岩石中のケイ酸は水に溶けて流失するのに対して,鉄やアルミニウムは溶解流失しないでそこに集積し,鉄やアルミニウムの含水鉱物に富む土壌 (ラテライト) がつくられる。この作用は雨季乾季の交互するモンスーンやサバナ地方によく発達する。しかしラテライトの成因は必ずしも上記のような風化作用によるものではなく,地下水からの水酸化物の沈殿によるという説もあり,ラテライト化作用という言葉のもつ意味には問題点がある。

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岩石学辞典 「ラテライト化作用」の解説

ラテライト化作用

岩石からアルミニウムと鉄の酸化物以外の組成が浸出して,ラテライトが形成される作用[Fermor : 1915].

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世界大百科事典(旧版)内のラテライト化作用の言及

【ラテライト】より

… このような概念の混乱を避けるため,今日ではブカナンが最初に〈ラテライト〉とよんだ物質はプリンサイトplinthite(煉瓦を意味するギリシア語のplinthosに由来)として再定義され,ラテライトという用語は硬化したプリンサイトに限定して用いられるようになってきている。このようなラテライトの概念の変遷と関連して,ラテライト化作用やラテライト性土壌の意味内容も変化している。
[ラテライト化作用laterization(lateritization)]
 基礎的土壌生成作用の一つで,最初はハラソビッチH.Harasovizにより,アリット化作用とよばれた(1930)。…

※「ラテライト化作用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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