日本大百科全書(ニッポニカ) 「リュネビル」の意味・わかりやすい解説
リュネビル
りゅねびる
Lunéville
フランス北東部、ムルト・エ・モーゼル県の都市。人口2万0200(1999)。パリの東方360キロメートルに位置し、モーゼル川支流のムルト川に臨む。ロレーヌ工業地帯にあり、鉄鋼、繊維、機械、電子のほか、伝統ある陶器製造などの工業が盛ん。1344年ロレーヌ公の領地となり、1736年以後ポーランド国王からロレーヌ公となったスタニスラスStanislas Leszczyński(1677―1766)の居所となった。市街には18世紀のおもかげが残り、18世紀建造の城には美しい庭園と博物館がある。サン・ジャック教会(18世紀)も有名。1801年、カンポ・フォルミオ条約(1797)を確認する講和条約がこの地で締結された。
[高橋伸夫]