リン循環(読み)リンじゅんかん(その他表記)phosphorus cycle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リン循環」の意味・わかりやすい解説

リン循環
リンじゅんかん
phosphorus cycle

生物と土壌または水中との間をリンが往復する現象。生体には,蛋白質と結合したり,糖質,脂質などの成分となり,いわゆる有機リン酸化合物として重要な生理機能を果しているリンがある。これらのリンは,陸の生物の場合,生物が死ぬと人為的にまたは微生物の作用で分解され,他の元素と同様に無機リン酸の形となり,土壌中にとどまる。独立栄養生物はその生長に土壌の無機リン酸を摂取し,従属栄養生物は有機リン酸化合物を摂取するほか,独立栄養生物の有機リン酸化合物を摂取するものもある。このように,土壌中の無機リン酸は生物に摂取され有機リン酸化合物となり,再び土壌中に戻って無機リン酸となり,リン循環は繰返される。水中では,元来の海や湖沼の生物の死によるほか,陸から流入するリンも,循環と関連して,重要である。

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