リージョナルジェット(読み)りーじょなるじぇっと(英語表記)regional jet

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リージョナルジェット
りーじょなるじぇっと
regional jet

座席数が50~100席程度、航続距離2000~3000キロメートルの小型ジェット旅客機。RJと略す。リージョナルregionalは「地域の」の意味がある。中型ジェット機と比較して、低燃費、低騒音で、離着陸に必要な滑走路が短いという特徴がある。これまでプロペラ機が運航していた小規模な空港の多くを利用することができるため、飛行時間が1~2時間程度の都市間の運航に適している。1990年代以降、大都市を結ぶ航路では機材の大型化が進みエアバス機などが用いられる一方、地域間輸送航路では効率のよい小型機が求められており、リージョナルジェット市場が拡大している。
 2012年末時点では、全世界でおよそ3400機のリージョナルジェットが運航している。これらの機体は、ブラジルのエンブラエル社Embraer、カナダのボンバルディア・エアロスペース社Bombardier Aerospaceの2社が製造したものが大半を占める。機体の買い換え、燃料や経費の削減などの理由によって、今後2032年までに約3500機のリージョナルジェットの需要が見込まれており、ロシアや中国の航空機メーカーが参入して、競争が激しくなっている。
 日本の三菱航空機は、国の支援を受けて国産旅客機として初めてのジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)を開発し、市場に参入した。国産旅客機としては、1965年(昭和40)に就航したYS-11ターボプロップ機以来、およそ半世紀ぶりのことである。2013年(平成25)8月時点で、世界から325機を受注しているが、2015年に予定していた第1号機の引き渡しは2017年に延期となり、受注への影響が懸念されている。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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