ルクセンブルク(市)(読み)るくせんぶるく(英語表記)Luxembourg

翻訳|Luxembourg

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ルクセンブルク(市)
るくせんぶるく
Luxembourg

ルクセンブルク大公国の首都。人口7万7965(2002)。同国人口の約18%を占める。ドイツ語の方言であるルクセンブルク語を日常用いる。旧市街は、モーゼル川の支流であるアルゼット川とペトリュス川の渓谷に三方を囲まれた丘上に位置する。古名レッツェブルグLetzeburgは「小さな城」の意味で、「北のジブラルタル」といわれるように岩上の城砦(じょうさい)から発展した戦略上の要地のため、帰属がめまぐるしく変化した。鉄鋼を中心に機械、繊維、ビール醸造の工業が発達する。1952年ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体本部が設置されて以来、ヨーロッパ裁判所、ヨーロッパ議会事務局、ヨーロッパ投資銀行が加わり、ベルギーのブリュッセルと並んでEU(ヨーロッパ連合)の中心地となっている。その結果、約7000人のヨーロッパ公務員ともいうべきEUの職員が働いている。また、開放政策や優遇税制で国際金融機関が集中している。美しい市街は16世紀の都市計画によるもの。16世紀のノートル・ダム大聖堂、大公の宮殿などがある。なお、ルクセンブルクの古い町並みと要塞(ようさい)化された都市は1994年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。[川上多美子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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