ルゴネス(英語表記)Leopoldo Lugones

改訂新版 世界大百科事典 「ルゴネス」の意味・わかりやすい解説

ルゴネス
Leopoldo Lugones
生没年:1874-1938

アルゼンチン詩人モデルニスモ詩人としてはJ.マルティと同じように政治活動にも参加したが,最後にはその活動にも絶望してみずから生命を断った。詩作面では象徴主義影響をうけた数多くのすぐれた作品を残し,とりわけ処女詩集黄金の山なみ》(1897)には,詩人はより正しい社会をつくる人々の指導者である,という彼の政治理念が示されている。ほかに詩集《感情的な暦》《百年祭歌》などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルゴネス」の意味・わかりやすい解説

ルゴネス
Lugones, Leopoldo

[生]1874.6.13. マリアデルリオセコ
[没]1938.2.19. ブエノスアイレス
アルゼンチンの詩人。 1890年代に R.ダリオ親交を結び,「近代主義」の確立に寄与。青年時代の社会主義から晩年の保守主義への転向にもみられるとおり,きわめて旺盛な知的好奇心と豊かな想像力の持主で,変節を批判されて自殺するまでに多くの作品を書いた。代表的な詩集には『黄金の山々』 Las montañas de oro (1897) ,『たそがれの庭』 Los crepúsculos del jardín (1905) ,『感情の暦』 Lunario sentimental (09) ,『100年祭歌』 Odas seculares (10) ,『昔の歌』 Poemas solariegos (28) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android