ルバロワ技法(読み)るばろわぎほう(その他表記)Levalloi

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルバロワ技法」の意味・わかりやすい解説

ルバロワ技法
るばろわぎほう
Levalloi

前期旧石器時代から中期旧石器時代中心に、ヨーロッパアジアアフリカに広くみられる剥片(はくへん)製作技法。かつてはルバロワ文化がヨーロッパ、アフリカに広くみられると考えられていたが、ルバロワ文化というものは存在せず、アシュール文化ムスティエ文化などのなかに解消してしまうことが明らかになり、種々の文化のなかに広くみられる技法がルバロワ技法として認められている。製作する剥片の形を想定し、注意深く調整された石核から、剥片を剥(は)がすのがルバロワ技法である。石核は亀甲(きっこう)形石核とよばれる。

藤本 強]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android