レグール土(読み)れぐーるど(英語表記)regur

日本大百科全書(ニッポニカ)「レグール土」の解説

レグール土
れぐーるど
regur

インド中央部のデカン高原に卓越する黒色土壌につけられた地方名。熱帯黒色土壌としてサバンナ気候下に分布する類似の土壌の代表的存在である。デカン高原は玄武岩を構成基盤とする海抜1000メートル前後の高地で、玄武岩の風化物を母材とするこの土壌はサバンナ気候帯にほぼ一致した分布を示しているが、表土腐植含有率は意外に低く(5%以下)、その黒さは母材中のチタン鉄鉱の残留粒子に由来している。したがってレグールの場合、サバンナの気候と草原植生に調和した成帯性土壌とみるよりも、含鉄母岩の鉱物成分に特徴づけられた間帯性土壌の一種といえる。雨期の風化作用で粘土の生成もおこるが、乾期には表土が収縮して割れ目を生じたり、下層に炭酸カルシウムの集積をおこしている。レグールはまた小麦の耕作に適しており、黒綿土(こくめんど)ともよばれる。これは、ラトソル化作用が一般に進みやすい熱帯にあって、若干の腐植と炭酸塩を含むためである。

[浅海重夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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