ワッカヲイ(読み)わつかおい

日本歴史地名大系 「ワッカヲイ」の解説

ワッカヲイ
わつかおい

漢字表記地名「若生」のもとになったアイヌ語に由来する地名。当地一帯は近代に入って若生わかおい町・八幡はちまん町などに包含された。仮名表記は「ワツカヲイ」(「蝦夷日誌」二編)のほか「ワツカウイ」(「観国録」「行程記」、「戊午日誌」登加智留宇知之誌)がある。「蝦夷日誌」(二編)によるとイシカリ運上屋から近い石狩川東岸にあり、しばらく下ると河口に出た。同書にワツカヲイは「ワツカウイなるべし。此辺中程にては凡深サ十弐三尋も有りと聞けり。水中朽木の根幹多し。其故ニ春分より夏は此辺之夷人を入て皆此木を取らすること也。其物入大そうなる事と聞」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android