ワンストップサービス(読み)わんすとっぷさーびす

デジタル大辞泉 「ワンストップサービス」の意味・読み・例文・類語

ワンストップ‐サービス(one-stop service)

複数機関窓口に分かれていた手続きを、一度に行えるよう設計されたサービス。→ワンストップ行政サービスノンストップサービス

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワンストップサービス」の意味・わかりやすい解説

ワンストップ・サービス
わんすとっぷさーびす

一度の手続で、必要なことすべてを完了できるように設計されたサービス。とくに、さまざまな行政サービスを1か所で一度に受けられる「ワンストップ行政サービス」のことをさす場合が多い。日本では郵便局住民票や登記謄抄本のファクシミリによる交付申請ができるが、これに加えて情報端末を設置して各種のサービスを一括して申請できるようにする。将来的には在宅介護派遣の申込みや、図書館、スポーツ施設の利用申込みなどにも使うことが構想されている。アメリカではすでに郵政公社がインターネットを活用して、引っ越しや職業紹介などの手続を1か所で処理できるようにするサービスを行っている。

 鳩山由紀夫内閣では公共職業安定所ハローワーク)での職業紹介のほか、住まいの情報提供、生活保護手続も可能にするワンストップ・サービスを実現する方針を固め、2009年(平成21)の11月、12月に全国のハローワーク(11月77か所、12月204か所)で「ワンストップ・サービス・デイ」を実施した。

[辻山幸宣]

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知恵蔵 「ワンストップサービス」の解説

ワンストップサービス

新車の登録や車検など、複数の役所に出向かなければならなかった手続きを、自宅からインターネットでできるシステム。年間約4000万件にも上る車関係の手続きの簡略化が狙い。国土交通省が実用化を進め、一部地域で運用が始まった。行政手続きの簡素化を進める政府の重点計画の1つで、正式には自動車保有関係手続きのワンストップサービスシステム。本人確認のための印鑑証明書に代わり、住民基本台帳ネットワークのIDカードでインターネットに接続。住所や氏名などの情報を専用のサーバーに登録する。車庫証明書を発行する警察署や、自動車の検査・登録をする運輸支局、自動車税の納税証明書を発行する都道府県税事務所にはサーバー経由で情報が届く。各種の税金や申請に必要な手数料は、ネットバンキングや、コンビニエンスストアの金融機関の端末からも振り込める。手続きが済めば、車検証やナンバーは自動車販売店に郵送される。転居などに伴いナンバーを変更する場合、旧住所でのナンバーと車検証を運輸支局に郵送する手続きが加わるだけ。車検も、古い車検証を郵送する以外ほとんど同じだ。

(平栗大地 朝日新聞記者 / 松村北斗 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ワンストップサービス」の解説

ワンストップサービス

関連するすべての作業・手続を、一度で、あるいは1カ所で完了できるようになっているサービス。代表的な例としては、複数の支払い請求を一括処理するサービスや、1つの店舗で必要な物がすべて買える販売店などがある。

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