山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヴァルダナ朝」の解説
ヴァルダナ朝(ヴァルダナちょう)
Vardhana
プシュパブーティ(Puṣpabhūti)朝ともいう。6世紀後半にはデリーの北方を拠点に王国を形成。606年に即位したハルシャ・ヴァルダナはガンジス川中流域のカーニャクブジャ(現カナウジ)に都を移し,北インドの大半を統一。さらに南インドへの進出を試みるが,ナルマダー河畔の戦いでデカンのチャールキヤ朝プラケーシン2世によって阻止された。ハルシャのときに唐から使節として王玄策(おうげんさく)が派遣され,また唐の仏僧玄奘(げんじょう)も謁見している。彼の死後,王国はほどなく分裂した。
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