カナウジ(その他表記)Kanauj

デジタル大辞泉 「カナウジ」の意味・読み・例文・類語

カナウジ(Kanauj)

インド北部、ガンジス川流域にあった都市。7世紀にバルダナ朝の首都となり、12世紀末まで繁栄。カノージ。カーニャクブジャ

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精選版 日本国語大辞典 「カナウジ」の意味・読み・例文・類語

カナウジ

  1. ( Kanauj ) インド北部、ガンジス川の流域、アラハバード西方にあった古代都市。七~一二世紀に栄え、特にハルシャ王国の首都として知られ、ヒンドゥー文化の中心地であった。古名カーニャクブジャ。

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改訂新版 世界大百科事典 「カナウジ」の意味・わかりやすい解説

カナウジ
Kanauj

インド北部,ウッタル・プラデーシュ州中央部の地方都市。古名カーニャクブジャ。州最大の工業都市カーンプルの北西約80km,ガンガー(ガンジス)川右岸に位置する。人口4万1000(1981)。7世紀初頭,ガンガー川中流域を統一したハルシャ・バルダナ王の首都として栄えた。8~10世紀のグルジャラ・プラティーハーラ王朝時代に歴代の王が芸術を愛し,ヒンドゥー教とともに仏教も保護したので,町は古代北インドの一大文化中心地となった。1018年にイスラム教徒マフムードの攻略を受け,13世紀にイスラム教徒の完全な支配下に入ってからは一地方都市となった。市内にはジャイナ教風の柱を持つモスクの一部や,イスラム教徒の城主マダンシャーの墓廟が残る。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カナウジ」の意味・わかりやすい解説

カナウジ
かなうじ
Kanauj

北インドの古代都市。ウッタル・プラデシュ州中央部、ガンジス川の支流川岸にあり、古くから名が知られた。サンスクリットではカーニヤクブジャKanyākubja(「腰が曲がった乙女」の意味)という。中国・唐の僧玄奘(げんじょう)は羯若鞠闍と音訳し、曲女と意訳している。6世紀にマウカリ朝の都市であったが、7世紀初めにハルシャが都を設けて大都市として繁栄し、その後600年間北インドの政治、文化の中心地となった。8世紀のヤショーバルマン王を経て、プラティーハーラ朝もとで栄え、11世紀後半以後ガーハーダバーラ朝の都となり、1118年にガズナ朝の侵略を受け、12世紀末にはゴール朝の軍隊によって征服された。

[山崎利男]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「カナウジ」の解説

カナウジ
Kanauj

北インド,ウッタル・プラデーシュ州の都市。古地名をカーニャクブジャ(曲女(きょくじょ)城)という。マウカリ朝の都として6世紀頃から栄え,7世紀にはハルシャ・ヴァルダナが都を置き,以降北インドの政治・文化の中心となった。その後プラティーハーラ朝パーラ朝による争奪をへて,プラティーハーラ朝およびガーハダヴァーラ朝の政治の中心となり,12世紀末のムスリム勢力による征服に至るまで栄えた。

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百科事典マイペディア 「カナウジ」の意味・わかりやすい解説

カナウジ

インド北部,ウッタル・プラデーシュ州,ガンガー川沿岸にある町。旧名カーニャクブジャ。7世紀初頭ハルシャ・バルダナが都して以後,北インドの政治中心となり,イスラム政権がデリーに確立するまで,約600年間栄えた。玄奘(げんじょう)はこの町を曲女城と漢訳。人口4万人(1981)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カナウジ」の意味・わかりやすい解説

カナウジ
Kannauj

インド北部,ウッタルプラデーシュ州中部の町。ガンジス川右岸,カーンプル北西約 80kmに位置。古くはグプタ朝の要地で,7世紀初期にハルシャ朝の首都となり,9~10世紀にはグルジャラ=プラティーハーラ朝のもとで発展した。町の内外には当時の城や,ジャーミ=マスジッド寺院のほか,古代の仏教遺跡がある。 1194年イスラム勢力により破壊され,以後この町の重要性は低下した。現在は良質の香水の産地として知られ,たばこ製造も行われる。人口5万 9650 (1991) 。

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旺文社世界史事典 三訂版 「カナウジ」の解説

カナウジ

ヴァルダナ朝

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