20世紀西洋人名事典 「ヴァーツラフクチェラ」の解説
ヴァーツラフ クチェラ
Václav Kučera
1929.4.29 -
チェコスロバキアの作曲家,批評家,音楽学者。
プラーハ(チェコスロバキア)生まれ。
モスクワ音学院留学から帰国後、チェコスロバキア放送の外国音楽主幹等を務める。’69年からチェコ作曲家同盟書記長’75年からプラハ芸術アカデミー作曲科教授を歴任。初期はチェコやモラヴィアの民族的雰囲気漂う作品を書いたが、’60年代半ば以降電子音楽やセリー、偶然性の技法等の西欧の現代技法をを取り入れ、柔軟な音楽を作り出した。代表作に「ドラマタス」(’61年)、「ゲジネス」(’65年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報