20世紀西洋人名事典 の解説
ヴィクトル・エーミール フランクル
Viktor Emil Frankl
1905.3.26 -
オーストリアの精神医学者。
ウィーン大学教授,ウィーン市立総合病院精神科部長。
ウィーン生まれ。
ロゴテラピー(実存分析的精神療法)の創始者。1955年ウィーン大学神経科教授、’46〜70年ウィーン市立総合病院精神科部長を兼任。又、合衆国国際大学教授も務めた。独自の心理療法理論を第二次大戦中の自己のアウシュヴィツ強制収容所体験と実存哲学の影響のもとに展開し、新ウィーン学派と呼ばれた。’47年発表の「夜と霧」は自らが体験したナチスの強制収容所の記録であるとともに、限界状況における人々の心理分析によって彼のロゴセラピー理論の基礎となっている。他の著書に「死と愛」(’52年)、「神経症」(’56年)、「精神医学的人間像」(’59年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報