20世紀西洋人名事典 の解説
ヴィクトル ボリソフ・ムサトーフ
Viktor El’pidiforovich Borisov-Musatov
1870.4.2.(4.14.説あり) - 1905.10.26.(11.8.説あり)
ソ連の画家。
サラトフ生まれ。
モスクワ、ペテルブルグで絵を学んだ後、パリへ留学し、コルモンの教室に通う。フランスの画家、ピュヴィス・ド・シャバンヌに強く影響され、「ロシアのシャバンヌ」と呼ばれる。当時のロシア画壇では異色であったが、滅びゆく貴族文化の美しさを詩的な雰囲気で描く。代表作に「貯水池」(1901年)、「青衣の婦人」(’02年)、「エメラルドの首飾り」(’04年)、「鎮魂歌」(’04年、すべてモスクワ、トレチャコフ美術館)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報