一元論・多元論(読み)いちげんろん・たげんろん(その他表記)monism, pluralism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一元論・多元論」の意味・わかりやすい解説

一元論・多元論
いちげんろん・たげんろん
monism, pluralism

世界の根拠ないし実体を唯一の究極的原理に還元して考えようとする一元論に対し,2つ以上の実体を考えるものを多元論という。多元論の場合特に顕著なのは,2つの対立的な実体を立てて考える二元論であり,種々の類型がみられる。ただし,問題となっている実体に関して,その数について考察される場合と,その種類 (質) について考察される場合とは必ずしも一致せず,唯物論,観念論などの言葉はむしろ後者の例として考えられる。その区別は明確ではなく,一般的には一元論としてミレトス学派の自生的唯物論,パルメニデス,ストア学派など,また近代ではヘーゲル,シェリングなどがあり,多元論としては,エンペドクレス,デモクリトスなどの原子論がある。また特に二元論として形相と質料を原理とするプラトンやアリストテレス,思惟と延長を立てたデカルトなどがあげられる。

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