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出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
哲学的な事象の説明で、二つ以上の究極的な存在、原理、概念、方法などを考える立場や傾向の総称。唯一絶対の究極的なものを考える一元論に対する立場で、次のような分類が考えられる。〔1〕形而上(けいじじょう)学的、存在論的多元論――万物の生成を始元から説明した、ソクラテス以前のギリシアの自然学者のうち、多くの数を原理としたピタゴラス学派、地水火風の四元素を考えたエンペドクレス、多数の種子を想定したアナクサゴラスらは質的多元論者で、デモクリトスの原子論は量的多元論である。近世のデカルトの心身二元論、ライプニッツのモナド論、現代の論理的原子論も多元論の例で、多神教は宗教的多元論といえる。〔2〕認識論的多元論――主観または客観の一元論でなく、主客あるいは中間的存在としての意味などを認める立場はすべて認識論上の多元論である。〔3〕以上のほかにも、複数の道徳的基本概念を考える倫理的多元論や方法論的多元論などが考えられる。
[杖下隆英]
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「一元論・多元論」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…一般的な意味では,唯一絶対の視点や価値観から何ごとかを主張するのではなく,もろもろの視点や価値観の併立・共存を認め,それぞれの視点,価値観に立って複数の主張ができることを容認する立場をいう。複数主義,多元主義pluralismに近く,絶対主義absolutismや普遍主義universalismに対立する。この対立の深刻な場面は,倫理的価値,宗教的価値に最もよく現れる。…
※「多元論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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