一刻千秋(読み)イッコクセンシュウ

デジタル大辞泉 「一刻千秋」の意味・読み・例文・類語

いっこく‐せんしゅう〔‐センシウ〕【一刻千秋】

わずかな時間が非常に長く感じられること。待ちこがれる気持ちにいう。一日千秋
「―の思いで待って居る」〈独歩泣き笑い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一刻千秋」の意味・読み・例文・類語

いっこく‐せんしゅう‥センシウ【一刻千秋】

  1. 〘 名詞 〙いちにちせんしゅう(一日千秋)〔布令必用新撰字引(1869)〕
    1. [初出の実例]「今か今かと文三が一刻千秋の思ひをして」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「一刻千秋」の解説

一刻千秋

「いちにちせんしゅう(一日千秋)」に同じ。

[使用例] 時之助の母親は女中お光の帰るのを一刻千秋の思いで待っている[国木田独歩*泣き笑ひ|1907]

[使用例] 死刑は元より覚悟の〈略〉私は午後一時の開廷を一刻千秋の思いで待った[瀬戸内晴美遠い声|1970]

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android