一向式(読み)イッコウシキ

デジタル大辞泉 「一向式」の意味・読み・例文・類語

いっこう‐しき〔イツカウ‐〕【一向式】

[形動][文][ナリ]《「しき」は副助詞》まさにその状態そのものであるさま。まったく。まるっきり。
此娘このこはズー体ばかり大くッても―なおぽっぽもんだから」〈二葉亭浮雲

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精選版 日本国語大辞典 「一向式」の意味・読み・例文・類語

いっこう‐しきイッカウ‥【一向式】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「しき」は接尾語 ) 物事が全く一つ傾向にあるさま。まるっきり。
    1. [初出の実例]「余程博識(ものしり)な者(もん)だと思ったら、一向(イッカウ)しきなトンチキだぜ」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)初)

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