デジタル大辞泉 「一向」の意味・読み・例文・類語
いっ‐こう〔‐カウ〕【一向】
[副](「一向に」の形で用いる)
1 全然。まったく。「何を言われても
2 (あとに打消しの語を伴って)ちっとも。少しも。「
3 ひたすら。いちずに。
「その儀では候はず、―御一家の御上とこそ承り候へ」〈平家・二〉
4 いっそのこと。むしろ。
「さもなくば―に時宗が首討って」〈浄・大磯虎〉
[形動][文][ナリ]《近世江戸語》話にならないほどひどいさま。全くひどいさま。
「今日は―なものさ。この腹ぢゃあ飲めやせん」〈洒・通気粋語伝〉
[類語]全く・全然・さっぱり・まるきり・まるで・少しも・からきし・ちっとも・皆目・一切・まるっきり・何ら・とんと・いささかも・毫も・微塵も・毛頭・露・更更・何も・