精選版 日本国語大辞典 「一多法界」の意味・読み・例文・類語 いった‐ほっかい【一多法界】 〘 名詞 〙 仏語。真言密教で説く。一法界(いっぽっかい)と多法界。悟りの世界は無相平等絶対であり差別ということが全くないとするのが一法界説。差別はあるが互いに融和混合している妙境界であるとするのが多法界説。日本の真言宗のうち、古義真言宗は後説を、新義真言宗は前説を採用し、江戸時代に曇寂や法住などが融和説を唱えるまで論争が続いた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例