一尺八寸(読み)イッシャクハッスン

デジタル大辞泉 「一尺八寸」の意味・読み・例文・類語

いっしゃく‐はっすん【一尺八寸】

江戸時代、揚げ代が18もんめであったところから》囲ひ女郎異称
かさ直径が1尺8寸(約54.5センチ)であったところから》笠雲の異称。
西国の―といへる雲行きも」〈浮・永代蔵・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「一尺八寸」の意味・読み・例文・類語

いっしゃく‐はっすん【一尺八寸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 近世暴風雨前兆として航海者などに恐れられた笠雲(かさぐも)。笠の寸法にちなむ名称。
    1. [初出の実例]「軒の月雲に涼しくとぎ出して〈似春〉 一尺八寸風やふくらん〈宗因〉」(出典:俳諧・山之端千句(1680))
  3. 元祿期(一六八八‐一七〇四)、京都島原遊郭での鹿恋(かこい)女郎の異称。揚げ代が銀十八匁だったことにちなむ。
    1. [初出の実例]「天神より又一段さがりて、壱尺八寸とも、鹿職とも〈略〉しかともいふ」(出典:浮世草子・好色床談義(1689)五)

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