一峰院(読み)いつぽういん

日本歴史地名大系 「一峰院」の解説

一峰院
いつぽういん

[現在地名]羽村市羽加美四丁目

阿蘇あそ神社の南東に位置する臨済宗建長寺派寺院。龍珠山と号し、本尊は十一面観音。縁起によると、応永三一年(一四二四)三田雅楽助平将定を開基とし、周防国高山こうざん(現山口県柳井市)住職玉英賢韜を開山として創建されたという。慶安二年(一六四九)寺領一三石の朱印状を得たと伝える。宝暦九年(一七五九)火災により焼失、明和三年(一七六六)中興の祖といわれる二四世朴翁宗淳により再建されたという。本尊の十一面観音坐像は寄木造、玉眼嵌入、体躯は量感に富む。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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