一武村(読み)いちぶむら

日本歴史地名大系 「一武村」の解説

一武村
いちぶむら

[現在地名]錦町一武

球磨川中流左岸にあり、上流木上きのえ村、下流西にしの村に接する。「南藤蔓綿録」に、元禄四年(一六九一)に「西村一武二カ名ニ分ツ、昔ハ西村惣名ナリ、中頃西野一武領トス、今度窪川ヨリ西ヲ西村、東ヲ一武領トス」とあり、一時期西村と合併していたと思われる。しかし慶長国絵図に西村とは別に、一武村の名があり、八三四石余が記される。寛永一一年(一六三四)郷村高辻帳では本田高九一四石余・新田畑高一千九七五石九斗余とあり、同一八年の検地帳では分米二千二三七石八斗余、上田二一町四反一畝余・中田六五町九反余・下田八七町一畝余、上畑七町八畝余・中畑二一町七反八畝余・下畑三三町三反三畝余・野畑八町二反二畝余、屋敷一四町七反五畝余、合計二五九町五反三畝余である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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