一調子(読み)いっちょうし

精選版 日本国語大辞典 「一調子」の意味・読み・例文・類語

いっ‐ちょうし ‥テウシ【一調子】

〘名〙
一つ調子。一音階内の音程
※大観本謡曲・絃上(1506頃)「琵琶御調子黄鐘板屋を敲(たた)く雨の音は盤渉(ばんしき)にて候程に」
② 初めから終わりまで調子の変わらないこと。同じ調子。
③ (「変わる」などを伴い) 一般と異なる状態程度を示すことば。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三「『よっぽど一調子(イッテウシ)かはった』『やっぱり奇人(かはりもの)じゃアないか』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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