① キク科の多年草。本州・四国の山地の多湿な斜面に生える。高さ二〇~八五センチメートル。地下茎は横にはい、茎は叢生して上部にはちぢれ毛が多い。根葉は鱗片状、下葉は花時には枯死し、中葉は対生して長楕円状披針形、先端はとがり、質はやや厚く、縁には浅鋸歯(せんきょし)があって葉脈は三本が目立ち、やや平行に走る。夏から秋、茎の先に散房状に黄色の頭花をつける。花柄は長くて白毛を密生。頭花は径一二~二〇ミリメートル、すべて両性の小花からなる。〔物品識名(1809)〕
② キクの園芸品種の一つ。花は中輪で管状花の花弁が発達してねじれ、特異な形を示す。関西地方や岡山に多い。