山川 世界史小辞典 改訂新版 「七君子事件」の解説
七君子事件(しちくんしじけん)
1936年に起こった7人の抗日救国運動指導者の逮捕事件をいう。満洲事変以来の抗日救国運動は,1936年全国各界救国連合会の結成をみ,国民政府の対日政策と鋭く対立した。政府は連合会の指導者沈鈞儒(しんきんじゅ),李公樸(りこうぼく),王造時(おうぞうじ),章乃器(しょうだいき),沙千里(させんり),鄒韜奮(すうとうふん),史良(しりょう)の7人を逮捕し抗日救国運動をつぶそうとした。この事件に対しては国民党内部からも批判があり,日中戦争勃発後,7人は無罪,釈放された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報