七尾城山(読み)ななおじようやま

日本歴史地名大系 「七尾城山」の解説

七尾城山
ななおじようやま

七尾市街地より南へ約五キロ、石動せきどう山系先端に築かれた能登守護畠山氏の居城一帯をいう。正式には城山とよぶ。最高点は標高三八〇・七メートル、主郭の北・西側は渓谷が深く入込み急峻な地形をなし、南・東側は起伏に富んだ台状をなす。山中から大谷おおたに川が流れ出して七尾南湾に注ぐ。元禄一三年(一七〇〇)の俳書「珠洲之海」に七尾の地名は城山の七つの尾根に由来すると記され、享保一六年(一七三一)の気多本宮縁起(能登生国玉比古神社文書)では、七つの尾根をつる尾・かめ尾・まつ尾・たけ尾・烏帽子えぼし尾・はかま尾・うし尾、「能登志」では鶴・烏帽子・袴・牛を替えてきくとらうめたつとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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