七戸藩(読み)しちのへはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「七戸藩」の意味・わかりやすい解説

七戸藩
しちのへはん

江戸時代後期より陸奥(むつ)国盛岡藩からの蔵米(くらまい)によって1万1000石を領有した外様(とざま)小藩。1819年(文政2)家禄(かろく)5000石の寄合(よりあい)南部信隣(のぶちか)が、宗家の盛岡藩主南部利敬(としたか)から蔵米6000石を加増されて諸侯に列した。信隣のあと信誉(のぶのり)、信民(のぶたみ)、信方(のぶかた)と藩主(定府(じょうふ)大名)となるが、1858年(安政5)信誉のときから城主格。1868年(慶応4)信民は奥羽越(おううえつ)列藩同盟に加わったため1000石を減封され、翌年襲封した信方は北郡七戸地方38か村の領知を認められたが、まもなく版籍奉還して七戸藩知事に任ぜられた。71年(明治4)廃藩置県により七戸県を経て弘前(ひろさき)県となり、すぐ青森県と改称された。

[細井 計]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「七戸藩」の解説

七戸藩

陸奥国、七戸(現:青森県上北郡七戸町)周辺を領有した外様藩。盛岡藩の支藩

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