万掛け帳(読み)ヨロズカケチョウ

デジタル大辞泉 「万掛け帳」の意味・読み・例文・類語

よろず‐かけちょう〔よろづかけチヤウ〕【万掛け帳】

掛け売り金額内容をまとめて書きつけておく帳面
「数年商ひをせしが―をもたせ」〈浮・椀久二世〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「万掛け帳」の意味・読み・例文・類語

よろず‐かけちょうよろづかけチャウ【万掛帳・万懸帳】

  1. 〘 名詞 〙 掛売品物とその代金などをすべて記入しておく掛帳
    1. [初出の実例]「内証は挑灯(てうちん)程な火がふって、大晦日の空おそろしく、万懸帳(よろづカケチャウ)埒明ず屋の、世之介としかられながら」(出典浮世草子好色一代男(1682)三)

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