三介(読み)サンスケ

デジタル大辞泉 「三介」の意味・読み・例文・類語

さん‐すけ【三介】

常陸介ひたちのすけ上総介かずさのすけ上野介こうずけのすけの称。この3国は、親王任国で、常に代理政務を執った。

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精選版 日本国語大辞典 「三介」の意味・読み・例文・類語

さん‐すけ【三介】

[1] 〘名〙 常陸介(ひたちのすけ)・上総介(かずさのすけ)・上野介(こうずけのすけ)の称。この三国親王任国で、守(かみ)に代わり常に次官の介(すけ)国政をとったところからいう。
[2]
[一] 関東の、千葉介・上総介・三浦介の三家の称。〔書言字考節用集(1717)〕
[二] (三助三輔とも) 江戸時代、寛政年間(一七八九‐一八〇一)、昌平坂学問所に招かれた柴野彦輔(しばのひこすけ)栗山)・尾藤良佐(びとうりょうすけ)(二洲)・古賀彌助(こがやすけ)(精里)の三人の儒学者の称。寛政の三助。寛政の三博士ともいう。

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世界大百科事典(旧版)内の三介の言及

【桓武平氏】より

…(3)良茂の子孫は主として相模国の有力武士となり三浦,和田,鎌倉,長尾,梶原,大庭の諸氏があらわれた。のちにこれら東国地方にひろまった桓武平氏のうち,千葉,上総,三浦,土肥,秩父,大庭,梶原,長尾を坂東八平氏といい,また相模の三浦氏,上総の上総氏,下総の千葉氏がそれぞれの国の介を代々世襲したところから,とくに平氏の三介(さんすけ)と呼んだりしている。ただしこれらの称呼はかなり通俗的なもので,その勢力比較にしても歴史的根拠は薄弱である。…

※「三介」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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