三原(中国)(読み)さんげん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「三原(中国)」の意味・わかりやすい解説

三原(中国)
さんげん / サンユワン

中国、陝西(せんせい)省中部の県。省都西安(せいあん)から渭河(いが)、涇河(けいが)を渡った北にある。咸陽(かんよう)市に属する。常住人口42万3591(2012)。咸陽とは咸銅線(咸陽―銅川(どうせん))で結ばれる。陝西北部から渭水盆地中央部への入口にあたり、北魏(ほくぎ)代に県が設けられてから、西安をめぐる要衝の一つであった。黄土(こうど)台地沖積平野からなり、平野部は水利も発達して小麦や綿花の栽培が盛んである。食品加工、機械、製薬、冶金などの工業も発達している。県城は南北2城に分かれ、その間に竜橋が架かる。県の東部には唐の高祖李淵(りえん)の陵である献陵がある。

[秋山元秀・編集部 2017年7月19日]

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