三国玲子(読み)ミクニ レイコ

20世紀日本人名事典 「三国玲子」の解説

三国 玲子
ミクニ レイコ

昭和期の歌人



生年
大正13(1924)年3月31日

没年
昭和62(1987)年8月5日

出生地
東京府北豊島郡滝野川町(現・東京都北区)

本名
中里 玲子

学歴〔年〕
川村女学院〔昭和16年〕卒

主な受賞名〔年〕
新歌人会賞〔昭和29年〕「空を指す枝」,短歌研究賞(第15回)〔昭和54年〕「永久にあれこそ」,ミューズ女流文学賞(第3回)〔昭和57年〕,現代短歌女流賞(第11回)〔昭和62年〕「鏡壁」

経歴
昭和18年より鹿児島寿蔵師事。20年「潮汐」に入会、22年より「アララギ」に参加。「新歌人会」「青年歌人会議」などに参加。のち「求青」編集人。女性として初めて朝日歌壇時評を執筆した。歌集に「空を指す枝」「蓮歩」「晨の雪」など。62年7月からうつ病で入院、8月飛び降り自殺した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三国玲子」の解説

三国玲子 みくに-れいこ

1924-1987 昭和時代後期の歌人。
大正13年3月31日生まれ。三国慶一長女アララギ派の鹿児島寿蔵(じゅぞう)に師事し,「潮汐(ちょうせき)」に参加。昭和29年第1歌集「空を指す枝」で注目される。54年「永久にあれこそ」で短歌研究賞,62年「鏡壁」で現代短歌女流賞をうけた。昭和62年8月5日自殺。63歳。東京出身。川村女学院卒。
格言など】何時までか若くあるべき雪明りに目覚めし夜半の胸うづくかな(「空を指す枝」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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