蓮歩(読み)レンポ

精選版 日本国語大辞典 「蓮歩」の意味・読み・例文・類語

れん‐ぽ【蓮歩】

  1. 〘 名詞 〙 ( 中国、南斉の東昏侯が、潘妃に金で作った蓮(はす)の花の上を歩かせたという「南史‐斉東昏侯紀」の故事から ) 美人のあでやかな歩み。金蓮歩。
    1. [初出の実例]「金翅於空々、攀蓮歩於如々」(出典:性霊集‐六(835頃)東太上為故中務卿親王造刻檀像願文)
    2. 「柳腰たよたよとして、蓮歩(レンポ)かろくはこび」(出典読本忠臣水滸伝(1799‐1801)後)
    3. [その他の文献]〔孔平仲‐観舞詩〕

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普及版 字通 「蓮歩」の読み・字形・画数・意味

【蓮歩】れんぽ

美人のしなやかな歩きかた。語は潘妃の故事より起こる。〔南史、斉下、廃帝東昏侯紀〕金を鑿(うが)ちてと爲して、以て地に帖(は)り、潘妃(はんぴ)をして其の上を行かしめて曰く、此れ(ほほ)を生ずと。

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