三宥(読み)さんゆう

精選版 日本国語大辞典 「三宥」の意味・読み・例文・類語

さん‐ゆう‥イウ【三宥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国の周代で、罪を許す三つの条件。不識・過失・遺忘の三つをいう。
    1. [初出の実例]「周礼にも宥(なだむる)に三宥(ユウ)の法あり。過失・遺忘・不知、この三あり」(出典:寸鉄録(1606))
    2. [その他の文献]〔周礼‐秋官・司刺〕
  3. 古代中国で、王族が罪を犯した時に、王が三度までは許すこと。
    1. [初出の実例]「治世以大徳、不小恵、三宥三赦は古聖王の常典なり」(出典:公議所日誌‐一八上・明治二年(1869)六月)
    2. [その他の文献]〔礼記‐文王世子〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「三宥」の読み・字形・画数・意味

【三宥】さんゆう

三たびゆるす。

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