三戒(読み)さんかい

精選版 日本国語大辞典 「三戒」の意味・読み・例文・類語

さん‐かい【三戒】

〘名〙
① (「論語‐季氏」の「君子三戒、少之時、血気未定、戒之在色、及其壮也、血気方剛、戒之在闘、及其老也、血気既衰、戒之在得」から) 人の一生のうちに守らなければならない三つのいましめ。すなわち、青年の女色、壮年闘争老年利得をいう。
② 仏語。在家の戒、出家の戒、道俗共通の戒の三つ。
※丱余集(1409頃)下「禅子持三戒。是則真出家」 〔釈氏要覧‐上〕

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普及版 字通 「三戒」の読み・字形・画数・意味

【三戒】さんかい

三つの戒め。〔論語、季氏〕孔子曰く、君子に三戒り。少(わか)き時は血氣未だ定まらず。之れを戒むること色に在り。其の壯なるにぶや、血氣方(まさ)に剛(つよ)し。之れを戒むることに在り。其のふるにぶや、血氣ふ。之れを戒むること得(得るをむさぼる)に在り。

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とっさの日本語便利帳 「三戒」の解説

三戒

三つの戒めるべきこと(『論語』より)。▽年少期の色欲壮年期の闘争欲、老いてからの物欲

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