三更村(読み)みふけむら

日本歴史地名大系 「三更村」の解説

三更村
みふけむら

[現在地名]金山町大栗山おおくりやま

只見ただみ川南岸の小規模な河岸段丘上に営まれた小村。村の南にほぼ屹立する比高一五〇メートルの段丘崖上は広大な福沢ふくざわ原で、沼沢ぬまざわ湖があり、文政四年(一八二一)の大石組地震では湖水決壊が予想され、大谷組大登おおのぼり(現三島町)に強制避難した(「変難実録」佐藤家文書)。「会津風土記」に見更とあり、「会津鑑」は「見更村増村々居建ツ年暦不明」とあり、近世初期に成立した新田村と推定される。化政期の家数一五(新編会津風土記)。天保八年(一八三七)の公儀様御順村書上帳(中丸家文書)に高三三石余、漆木一千二五一本とあり、隣村水沼みずぬま村名主蔵右衛門が仮役名主を勤めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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