三波型気圧配置(読み)さんぱがたきあつはいち(その他表記)pressure system with wavenumber 3

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三波型気圧配置」の意味・わかりやすい解説

三波型気圧配置
さんぱがたきあつはいち
pressure system with wavenumber 3

冬季の北半球中緯度帯の 500hPa付近に現れる,定常的な波動に伴う気圧配置。天気図において,日本付近および北アメリカ東部で等高線が大きく南下して気圧の谷を形成すると,ロシアカスピ海の北にも弱い気圧の谷が発生する。一方,ロッキー山脈,グリーンランドチベット高原などの付近は気圧の尾根になりやすい。このような高度場の分布は,基本的には大規模な山岳などによって発生する定常波である。気圧の谷の場になりやすい日本付近は,低気圧の発生の場となりやすく,蛇行が大きい年には低温や高温などの異常気象が発生しやすい。

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