三炭(読み)サンタン

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「三炭」の意味・読み・例文・類語

さん‐たん【三炭】

  1. 〘 名詞 〙 茶の湯で、初炭(しょずみ)・後炭(ごずみ)立炭(たてずみ)(=留炭)の三種の炭点前。客が茶席にはいった直後に行なう初炭、濃茶が終わって薄茶を点じる前に行なう後炭、薄茶が終わって客が立とうとするとき、それを留める気持で行なう立炭の三種。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の三炭の言及

【点前】より

…そのほか現行では,〈夜咄(よばなし)〉の茶事の場合,最後に客を引き止める意味での,留炭(とめずみ)(止炭)がある。この三炭(さんたん)に,2通りの解釈があって,火種となる下火を一炭として数えるか,下火は数えずに,留炭ともに三炭とするかである。このほか真台子(真之行台子伝法)で行われる真の炭手前があるが,いずれにしても炭手前は客を招いてする茶事に連結したものである。…

※「三炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む