三田井(読み)みたい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「三田井」の意味・わかりやすい解説

三田井
みたい

宮崎県北部、高千穂町(たかちほちょう)の中心地区。五ヶ瀬(ごかせ)川の上流、九州山地内にあるが、阿蘇(あそ)溶岩が広く分布して台地をなすため早くから開けた。天孫降臨伝説の地で、高千穂神社、槵触(くしふる)神社があり、天香山(あまのかぐやま)、天真名井(あまのまない)などの地名が残る。中世は在地領主三田井氏の支配地で、江戸時代は延岡藩(のべおかはん)領であった。

[横山淳一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の三田井の言及

【五ヶ瀬川】より

…高千穂町一帯では本支流の峡谷の上部,標高300~400m付近に緩斜面が発達する。中でも中心集落の三田井は本流沿いにまとまって広がる緩斜面に立地し,四方にバス路線が通じる内陸交通の要地であり,1972年に開通した高千穂線の終点ともなっている。この川の谷には同じ県内の耳川上流の椎葉や一ッ瀬川上流の米良の谷にあるような落人伝説は見られず,三田井,岩戸地区に日本の建国に関する神話,伝説があるのが特色である。…

※「三田井」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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