日本歴史地名大系 「高千穂神社」の解説
高千穂神社
たかちほじんじや
「平家物語」巻八の豊後の緒方三郎維義(惟栄)にまつわる話に高知尾明神の名が現れる。緒方氏すなわち豊後大神氏の祖先である「あかゞり大太」の父は日向境の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
「平家物語」巻八の豊後の緒方三郎維義(惟栄)にまつわる話に高知尾明神の名が現れる。緒方氏すなわち豊後大神氏の祖先である「あかゞり大太」の父は日向境の
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宮崎県西臼杵(にしうすき)郡高千穂町大字三田井(みたい)に鎮座。天津彦火瓊々杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)ほか五柱の神々を高千穂皇神として祀(まつ)り、三毛入野命(みけぬのみこと)ほか九柱の神々を十社大明神と称し、ほかに七柱の神々を合祀(ごうし)している。社伝によれば、当社の創建は人皇第11代垂仁(すいじん)天皇の御宇という。『続日本後紀(しょくにほんこうき)』「承和(じょうわ)十年(843)」によれば、无位高智保(むいたかちほ)皇神に従(じゅ)五位下が、『三代実録』「天安(てんあん)2年(858)」に従四位下が授けられたと記されている。例祭は4月16日。特殊神事として旧暦12月3日に猪掛(いかけ)祭が行われる。農事に関連深い古神事で、古代神楽(かぐら)の原型をとどめる「笹(ささ)ふり神事」や「猪狩(いか)り」によって、その年の吉凶を占う。また11月22日より23日まで、重要無形民俗文化財に指定されている高千穂夜(よ)神楽が行われる。
[落合偉洲]
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